今年の「かがわ21世紀大賞」に3人1団体/香川県のイメージアップに貢献
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香川県のイメージアップやにぎわいづくりに貢献した個人・団体を顕彰する平成30年「かがわ21世紀大賞」の表彰式が4月19日、県庁で行われ、このたび受賞した特定非営利法人香川のみどりを育む会の代表者と、馬場加奈子さんが出席した。
香川県が3人・1団体を今年の受賞者として決定。選ばれたのは、▼東京都在住の松尾 豊さん(東京大学大学院工学系研究科特認准教授)、▼ロシア・モスクワ在住の松田華音さん(ピアニスト)、▼高松市の特定非営利法人香川のみどりを育む会(みどりづくりボランティア団体)、▼高松市在住の馬場加奈子さん(㈱サンクラッド社長)。
松尾さんは、AI(人口知能)技術、特に深層学習と言われるディープランニング技術研究の第一人者としてグルーバルに活躍。また香川県産業活性化アドバイザーとして行政の課題解決に向けたAI技術の活用を提言するなどして香川県の発展に尽力している。
松田さんは、4歳でピアノをはじめ、平成26年9月、世界最高とされるモスクワ音楽院に日本人初となるロシア政府特別奨学生として入学。香川に何らかのゆかりのある人が、海外で香川の魅力をPRする「KAGAWAアンバサダー」として情報発信に努めるほか、「かがわ芸術文化祭2017」では世界最高峰の指揮者ワレリー・ゲルギエフさんと共演し話題を集めた。
香川のみどりを育む会は、香川県樹木医会と香川県緑サポーターの会の有志が中心となって設立し、緑化啓蒙活動を精力的に行っている。昨年11月、香川県が会場になった「第41回全国育樹祭」では、植樹樹木の選定や配置、園内の育樹指針に関する指導など技術的な支援に貢献した。
馬場さんは平成23年、学生服のリユースショップ「さくらや」を開業。ありそうでなかったビジネスとして一気に注目を集め、現在、全国に30店舗以上を展開している。またこのたび、補修が難しくなった学生服をバッグやポーチに作り替える「リメイク事業」の取り組みが高く評価され、昨年10月、「循環型社会形成推進功労者・環境大臣賞」を受賞。地域の雇用や障害者就労支援ほか、先輩創業者として女性起業家の育成にも熱心に取り組んでいる。
19日の式で浜田知事から表彰状を受け取った馬場さんは、「お母さんたちの困り事はたくさんある。その声を反映し、各関係機関と一緒に解決していける仕組みをつくっていければ」と抱負。さくらやの存在意義については、「地域になくてはならないお店でありたいと思います」とにこやかに話した。松尾さんと松田さんの表彰式は日程を調整したうえで後日行う。