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「オリーブ事業参入研修会」/第2部は多度津町の㈱蒼のダイヤ視察

 香川県と日本政策金融公庫(以下、日本公庫)高松支店、百十四銀行の3機関が主催する「オリーブ事業参入研修会」の第2部が11月6日、オリーブの加工販売を行う㈱蒼のダイヤ(仲多度郡多度津町 細川 勝社長)で開かれ、参加者は生産圃場の見学や収穫体験などを通じてモチベーションを高めた。
 昨年7月、香川県が策定する「かがわオリーブ産業強化戦略」の目標達成に向け、日本公庫高松支店と百十四銀行が連携し、オリーブ事業に参入する企業らをワンストップで支援していく窓口を設置。
 この取組みの一環として今回の研修会を企画し初開催。第1部は今年9月6日、日本公庫高松支店(高松市寿町)で香川県農政水産部や香川県農業試験場の担当者ほか、オリーブソムリエらが講師を務める座学があり、参加者はオリーブの歴史や販売戦略などを熱心に学んだ。
 第2部があった日、柑橘農家や飲食店の担当者など6人が参加した。圃場の見学では、細川社長がオリーブの木を前に樹齢を説明したり、オリーブオイルの生産に使えるまでに熟した実を紹介しつつ、「(オリーブの実は)風通しと光り、水はけが大事」とするアドバイスも交えながら解説。その後は工場見学もあり、オリーブを加工する行程を視察した。
 ある参加者は、「オリーブ事業をはじめるにあたってのメリット、デメリットが見付けられた」と納得。細川社長は、「(事業開始において)まずはオリーブを心から好きになることが必要」とした。
 日本公庫高松支店農林水産事業によると、支援窓口を設置して以降、オリーブ事業に関する(融資)相談件数は増えているといい、「相談者の意欲も高い」とみている。


相続に関する悩み、会員連携で最善策 /「四国相続診断士会」10月31日発足

 相続に関するあらゆる悩みに対して会員が連携し、最善策を提案する組織「四国相続診断士会」が10月31日に発足。会長にジブラルタ生命保険㈱高松支社(高松市古新町)の高橋伸文氏が就任した。
 相続診断士会は、(一社)相続診断協会(東京都中央区 小川 実代表理事)が認定する民間資格を有したメンバーらで構成。協会が掲げる「争う相続を減らし、笑顔相続を広める」という趣旨のもと、認定された相続診断士らが相談者の各事情に合わせた円満な解決策を導く。
 例えば、家族や親戚間でトラブルが発生しそうな相続案件を診断士会に相談すれば、相続税に関することは税理士、相続登記に関することは司法書士など、最初の窓口が会内で精通した士業(専門家)に橋渡し、問題解決にあたる。ちなみに会員登録するために、必ずしも士業である必要はない。
診断士会自体は、すでに北海道から沖縄県まで全国各地につくられていて、四国は24番目。今後の活動としては月一回の定例会を開き、相続に関する勉強会や情報交換を通じて自己研鑽を行っていく方針としている。
同日、このキックオフミーティングが高松市内で開かれ、保険会社など40人が参加。四国の発足を記念し、小川代表理事を迎えた講話があった。
 小川代表理事は、「相続診断士の使命」と題したテーマのもと、「相続の案件は士業だけでなく、普段から外回りで一般者と接する機会の多い様々な職種の方とチームを組んだほうが必ず良いソリューションを提案できる」と力説。「家族がバラバラになる不幸をなくし、円満に後世に引き継いでいく。そんな社会づくりに貢献したいという想い。このミッションを背景に、資格取得を目指してもらえれば」と呼び掛けた。
 四国の立ち上げメンバー12人は次のとおり。※五十音順
▼磯崎亮太(弁護士)、▼扇山博司(税理士)、▼逢坂 剛(税理士・行政書士)、▼岡﨑千佳(行政書士)、▼新川智洋(不動産鑑定士)、▼高橋伸文(ジブラルタ生命保険高松支社)、▼田中智也(司法書士・行政書士)、▼平尾政嗣(税理士・行政書士)、▼松本健士(行政書士)、▼宮村武志(税理士)、▼毛利修平(税理士)、▼門馬良典(司法書士・行政書士)。
 直近では11月21日、高松センタービル(高松市寿町)で、一橋香織氏(東京相続診断士会会長=笑顔相続サロン代表)を講師に迎えた「第1回 相続診断士向け勉強会」が、また12月3日には、高松テルサ(高松市屋島西町)で、セミナー及び各士業による個別相談会「第1回 診断士会メンバーによる一般向けの無料セミナー」が開かれる。
 詳細や問い合わせ等は下記まで。
TEL:087−823−0550(四国相続診断士会事務局 あい法律事務所内)


「ミス・ユニバース香川大会」/グランプリは現役女子高生の京極ひなたさん

 世界80ヶ国以上の代表が参加し、世界一の美を競い合う祭典「2018ミス・ユニバース」の香川大会(永原いさよ実行委員長=㈱エルネストジャパン社長)が10月27日、高松市屋島西町の高松テルサで行われ、グランプリに英明高校3年の京極ひなたさん(17歳)が選ばれた。
 祭典は、まずは日本大会に出場する女性を決めるための予選として今、全国各地で地方大会が開かれている。香川県が開催地となるのは今回はじめて。
 香川大会は全44人の応募が集まり、書類選考を通過した17〜27歳までの14人(このうち11人が香川県出身)が参加。ファイナリストは9月20日を皮切りに10日間かけて行われた研修「ビューティーキャンプ」を受け、ウォーキングやスピーチ、メイクなどを磨いて本番を迎えた。
 27日の最終選考では、有名ミュージシャンの円道シャーク・一成さんをはじめ、香川県内の経営者や映画監督らが審査。ファイナリストは、「Tシャツ」「水着」「ドレス」の順に着替え、スラッとした美脚でウォーキングを披露。「香川のためにできること」をテーマにしたスピーチでは皆落ち着いた口調で、「香川県の郷土料理を私が伝えます」や、「大好きな写真を通じて香川県の魅力を全国に発信します」などをアピールした。
 このたびグランプリに輝いた京極さんは、「素直にうれしい。全国に行っても私は最年少。大人の女性たちに負けないよう、若さを武器に頑張ります」と笑顔で話した。
 京極さんは香川県の代表として来年夏頃、東京で開かれる日本大会に出場する。 


刑務所作業製品を展示即売、受刑者作業場も公開/高松刑務所で矯正展

 全国の刑務所内でつくられた製品を展示販売、受刑者の作業場なども一般公開する「平成29年度高松矯正展」(高松刑務所主催)が10月28日〜29日の二日間、高松刑務所(高松市松福町)で開かれた。
 矯正展は、法務省主唱の「社会を明るくする運動」の一環。刑務所に収容される受刑者らの処遇状況をパネルや写真をつかって紹介すると同時に、彼らがつくった刑務所作業製品のお披露目(展示即売)も通じて、一般市民の理解と協力を得ようと毎年開催している。
 生憎の雨となった期間中、会場内には中四国エリアを中心とした各刑務所がブースを設けて出展し、木製箱や紳士・婦人靴、革製品などを販売。一方の家具コーナーでは、キレイに磨かれた光沢のある木製のテーブルや椅子、チェスト(収納家具)などが格安で展示即売され、来場者は直接製品に手で触れて品定めをしていた。これら売上金の一部は、犯罪被害者支援団体の活動費などにあてられる。
 また会場には、受刑者が生活する居室を再現した「模擬単独室」の展示もあり、興味深く覗き込んだり、入ったりする人も多くいた。高松市の会社員男性は、「毎年矯正展を楽しみに足を運んでいるが、いつも受刑者の研ぎ澄まされた技術に驚いている」と話していた。刑務所施設の見学では、刑務官引率のもと、受刑者らの作業場となる石と印刷の工場ほか、体育館などを見てまわった。
 高松刑務所によると、今年の受刑者の数は昨年より100人ほど増えた約850人。再犯もあり、なかなか減らない現状にあるという。担当者は、「受刑者が出所した後の働く場所、居住場所をいかにつくれるかが大事になる」と話している。
 このほか、中央ステージでは、香川県警察音楽隊による演奏や、高松第一高校の生徒によるダンスパフォーマンスなどが催され終日、カップルや家族連れで賑わいをみせた。


空の世界、誰でも目指せるよ/高松第一学園で「ANA航空教室」

 空の世界の魅力を知ってもらおうと10月25日、高松市松島町の高松第一小・中学校で「ANA航空教室」が開かれ、全日空のパイロットやCAが生徒らに、「パイロットもCAも特別な能力が必要な仕事ではない。誰でもなれるチャンスがある。はじめから自分はなれないって思わないで」と呼び掛けた。 
 教室は、同社と同校の共同企画。この日は全日空側から香川県出身のパイロット・土居研策さんと、同じく香川県出身のCA・岡内真衣子さんをはじめとした計6人が同校に訪問し、小学6年、中学1年・2年生の生徒ら約320人が参加した。
 はじめにパイロットとCAが行う仕事として、フライト前の準備や整備状況の確認、利用者の安全確認、機内サービス等々を丁寧に説明しつつ、同時に航空機が離発着するまでの流れも紹介。いつも心掛けていることについては、「チームワークの大切さ」などを挙げた。
 その後、土居さんが「僕たちに何か聞いてみたいことはありますか?」と言葉を投げ掛けると、生徒らは一斉に手を挙げ、「飛行機っていくらするの?」「女性のパイロットって何人いるの?」「CAの仕事の楽しいところは?」など、興味津々で質問。「パイロットになるために、どんな習い事をすればいいの?」という質問に対し、土居さんは自身を振り返り「僕は(習い事を)すぐに辞めました」と笑いを誘ったうえで、「そんな僕でも実際パイロットになれています。専門知識はいりません。勉強も大事だけど、まずは友達と会話したり遊んだりして、心も体も健康的な人を目指してください」とアドバイスした。