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かがわ県産品コンクール入賞産品が決定

 香川県は、これまで話題のヒット商品を生み出してきた「かがわ県産品コンクール」にて、平成29年度の入賞産品が決定。9月5日、県庁にて交付式が開催された。
 同コンクールは、県内事業者の香川ならではの商品開発を促進するとともに、全国に展開できる県産品の掘り起こしを行って、各種メディアや県内外のイベント等で広くPRし、販路拡大の支援を行っている。平成15年度から実施しており、今回が15回目の開催となる。
 今年度は、4月10日〜6月30日を募集期間とし、応募数は昨年度と同数で過去最高の121点。内訳は食品部門47点、菓子・スイーツ部門25点、一般部門49点。
 香川県知事賞(最優秀賞)には、食品部門にて銀四郎麺業㈱(小豆郡)「小豆島・手延べ銀四郎めん オリーブ素麺」、菓子・スイーツ部門は㈱志満秀(観音寺市)「えびチーズフォンデュ」、一般部門には1000s×Box Gallery Make Merry!(高松市)「おいりアクセサリー」が輝いた。
 入賞賞品は、栗林公園内のかがわ物産館「栗林庵」や東京・新橋のアンテナショップ「せとうち旬彩館」などで販売するほか、県のホームページやメディアでのPRを通じて販路拡大を支援する。
 知事賞以外の入賞賞品は次の通り
 【優秀賞】食品部門 ㈱二蝶(高松市)「讃産 さわらの味噌漬け」、菓子・スイーツ部門 (合)さぬき農園ぐらし(高松市)「いちごアイス大福」、一般部門 IKUNAS(高松市)「une」
 【審査委員特別賞】食品部門 ☆熊野蒲鉾店(高松市)「瀬戸内の鮮魚100%でつくったリエット」、菓子・スイーツ部門 ㈱シカ(高松市)「ときめキウイ」、一般部門 hacomo㈱(東かがわ市)「えんぎものシリーズ」



瀬戸・高松広域連携中枢都市圏ビジョン懇談会

 高松市、さぬき市、東かがわ市、土庄町、小豆島町、三木町、直島町、綾川町の3市5町は、「瀬戸・高松広域連携中枢都市圏」を形成し、圏域の将来像や具体的な取組等を示す「瀬戸・高松広域連携中枢都市圏ビジョン」に基づき、様々な連携事業を推進している。
 これら連携事業の適切な進行や取り組み内容の見直し等についての意見交換を踏まえ、同都市圏ビジョン懇談会が高松市役所にて開催された。
 平成28年度における取組事業の評価・取組状況では、事業ごとにKPI(成果指標)を設定し、成果の達成度等について、連携中枢都市において評価を実施するとともに、連携市町においても一定の評価を行っている(得点率は総得点の八十六・〇%以上をA、七十一以上八十六%未満をB、五十六以上七十一%未満をC、五十六%未満をD)。
 評価結果では、高松市(評価A・B 九三・七%)、さぬき市(同三八・二%)、東かがわ市(同八九・三%)、土庄町(同五〇・〇%)、小豆島町(同四六・二%)、三木町(五六・五%)、直島町(五四・五%)、綾川町(四七・八%)と、各市町別の結果が発表された。
 会合では「広告等で全面的にPRしていた地方の取り組みや成果が不十分。各市町が取り組みの趣旨を熟知していく必要性を感じる」
など、有識者から厳しい意見が挙がる場面もあった。
 今後の取組として、今年から事業毎に設定したKPIの達成度による、連携中枢都市圏ビジョンの的確な進捗管理を行う。
 なお、KPIについては、進行管理を行う中で、適宣(総合計画の結果指数の見直しに合わせて)、見直しを行っていく。
 外部の有識者で構成するビジョン懇談会や連携市町の評価・意見も参考にしながら、圏域の活性化に資する効果的な取り組みの拡充に努めていくようだ。



初動負荷トレーニング®/ふじた医院

 年齢を問わず、『しなやかな身体づくり』に取り組める県内唯一のトレーニング施設がこの度、善通寺市に開設した。
 医療法人高樹会ふじた医院(善通寺市上吉田町4-5-1 藤田博崇理事長)はこの度、初動負荷トレーニング®ジム『ワールドワイド メディカル トレーニングセンター WING』を同院内に開設した。
 初動トレーニング®とは、㈱ワールドウイングエンタープライズ代表、小山裕史氏が発明・創案した世界的に注目されるトレーニング法。
 神経・筋肉・関節へのストレスの解除、老廃物の除去、血流や代謝の促進、血糖値の安定性等、身体に有益な状態を作ることが可能。さらに、 心臓や身体に負担がかかりにくく、関節稼働域を広げるなどの効果が期待できると言われている。
 同院が同トレーニングマシンを導入した経緯を藤田理事長に伺ったところ、㈱ワールドウイングエンタープライズの利用者からの好評が高く、現地の高齢者や病気を持っている人も笑顔で利用していたことに衝撃を受けたことがきっかけだったと語る。
 「病院に通われている患者様は、いつも辛そうな表情の方が多い。
 笑顔で楽しそうであった同社のように、当院でも同トレーニングマシンを通じて、同院の外来や入院患者の方、地域の人々の健康な身体づくりに貢献したい」
 という藤田理事長の想いから、導入に踏み込んだ。
 現在、20〜30代のスポーツに取り組んでいる人や、同院に入院・通院しながらリハビリを受けている高齢者などの幅広い年代が利用し、注目を集めている。
 同施設は、医療とトレーニングの側面から化学的に解析し専門スタッフサポートのもと、身体への負担を考慮しながら個人に合わせたプログラムでトレーニングを提供。
 アスリートを目指す人の体力づくりをはじめ、けがや病気によるリハビリ、デイケアでの高齢者の転倒防止や運動機能向上など、医療保険や介護保険の適用も可能となっている。
 「従来のリハビリでは、数ヶ月かけても飛躍的な回復を見込めず、保険制度期間の関係からも、途中で諦めてしまう方も少なくなかった。
 同トレーニングでは通常の筋トレとは違い、アスリートのみならず、故障や障害に悩む人々の改善例や高齢者の介護予防トレーニングにも効果的。筋出力を高めながらも、身体への余分な負担が少ないため、安心してトレーニングでき、多くの有益性があると注目されている。
 今後は当トレーニング施設を通じ、香川県全体の健康づくりに貢献できるよう、スタッフ一丸となって努めていきたい」(藤田理事長)
 アスリートのみならず、高齢者にも優しい同トレーニング施設が、香川県に設立されたことは、進行する高齢社会においても大変心強い。健康づくりのみならず、リハビリに悩める人々の明るい将来への礎となることに今後も注目したい。



「困りごとは起業のヒント」馬場加奈子社長が講演/香川大でシンポジウム

 学生服のリユースショップを全国に約30店舗展開する㈱サンクラッド(高松市上之町)の馬場加奈子社長を講師に迎えたシンポジウムが9月2日、香川大学(高松市幸町)であり、馬場社長は、「香川を湧かせるヒントは身近にある」と強調した。
 シンポは、香川発のアイデアやビジネスプランを募り、香川大学をはじめ地元企業らが事業化を支援する「香川ビジネス&パブリックコンペ2017」(地域事業構想サポートプロジェクト実行委主催)の事業の一環。
 同コンペは地域活性化を目的に、2013年からはじめた四国最大級のビジネスプランコンテスト。5回目となる今回は、「あなたが香川で実現したい、香川を“もっと”元気にするアイデア」が募集テーマ。香川県在住、香川県出身、あるいは香川県内に通勤・通学、香川県に住みたいと考える18歳以上の人らを対象に応募を受付けている。
 賞金として、ビジネス部門、地域公共部門の各グランプリには50万円ずつ、審査員特別賞と地域スポーツビジネス特別賞には10万円ずつ。このほか、公開審査に残った受賞者以外にはファイナリスト賞が贈られる。応募は10月12日(必着)が締切。同月27日に一次選考の結果通知を行い、11月25日に同大学のオリーブスクエアでファイナリストの公開審査(プレゼン)を実施する。応募用紙は、同コンペのホームページからダウンロードできるようにしている。
 シンポがあった日、会場には同プロジェクトの協賛企業や一般者らなど約100名が出席。プログラムは、基調講演とパネルディスカッションの2部構成で行われた。
 「“地域のためになる”を全国へ『学生服のリユースShopさくらや〜成長のヒミツ〜』」と題して基調講演に登壇した馬場社長は冒頭、当時小学生の娘から「制服がキツくなったから買って」という声を受け、「今3人の子育てをしながら新品を購入するのは家計が苦しくなる」として「おさがり」を探すものの、リサイクル店に足を運んでも取扱されていないことが判明。周囲にも同じ悩みを抱えた母親がいたことから、「自分の困りごとは、多くのお母さんの困りごと。ビジネスになる」など、起業を決断するまでの経緯を説明した。
 2011年に開業した「さくらや」がこれまで多くの苦難を乗り越え、今日まで成長できた理由について、「相手が笑顔になることを想像しながら、ただ一生懸命に活動してきた」としたうえで、「ビジネスチャンスは主婦にもある」と主張。「身の周りの困りごとは起業のヒント。常にアンテナを張り、まずは怖がらず一歩を踏み出すことが大事。失敗したらしたで学べることもあるし、そのときに修正すればいい」と、コンペ応募者に向けてエールを送った。
 その後、「“地域のためになる”をビジネスにするヒント」をテーマに、原 真志実行委員長(同大学大学院地域マネジメント研究科長)や馬場社長を交えたパネルディスカッションがあった。


目指すは10万人の署名/市民の会、中間報告で6万6千人超

 地元の経済団体らでつくる「NPO法人高松城の復元を進める市民の会」(古川康造理事長)が8月31日、昨年から行っている署名活動の中間報告として、現時点で六万六一二二人の声が集まっていることを、高松商工会議所(高松市番町)で発表した。
 署名活動は、老朽化を理由に取り壊された高松城の天守再建には市民の声が欠かせないとして、昨年8月28日から実施。この日から2年間かけて10万人を目標に、高松市内の各所で活動を展開している。
 10万人に達した時点で提言書にして同市に提出し、後に文化庁との交渉に持ち込む。玉藻公園(高松市)に現存する「石垣」は文化財のため、その上に建築物を建てるには文化庁の許可が必須。交渉の際に市民の声が大きな力を発揮する。
 31日、同会議所に古川理事長をはじめ、署名活動に対し組織をあげて熱心に取り組む徳永孝明委員長(同会議所 高松城天守復元促進特別委員会)と、森田鉱一会長((一社)香川県建設業協会)が出席。3人は手を取り合い、10万人署名に向けた意気込みを新たにした。
 古川理事長は、「(10万人という)大きな目標だったが、手の届くところまできた。想定していた以上に市民の皆様の関心は高い。まだまだ進行形ではあるが、今後も働きかけを続けていくので是非ご協力をお願いしたい」と呼び掛けている。